低線量の放射線はカラダにいい!!
放射線には、人工放射線と自然放射線があります。レントゲン検査やCTスキャンなど医療で使われるX線や核分裂のエネルギーを取り出す原子力発電で発生する放射線などを人工放射線といいます。東日本大震災による福島原子力発電所の放射線被ばくは、いまだ記憶に新しく甚大な被害をもたらしましたが、この人工放射線は大量に浴びると体に害を及ぼし、ひどい場合は死に至らしめる大変危険なものです。対して、自然放射線とはもともと自然界に存在する放射線で、宇宙線や大地、建物や私たちが普段食べている様々な食物、大気中に常に存在する微量の放射線が自然放射線といいます。実は、この自然放射線の10倍~100倍位の放射線を浴びると体や健康にいいことが分かってきました。
ホルミシスとは、もともとある物質が高濃度あるいは大量に用いられた場合には有害であるのに対し、低濃度あるいは微量に用いられると有益な作用をもたらす現象を示します。射線放でも同じ現象が起こることから、「低放射線ホルミシス」と言われ、近年様々な研究により、体と健康に有益に作用する「低放射線ホルミシス」が注目されています。